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タクシーガール
タイトル タクシーガール

著者 梁石日&中上紀 装画 宇野亞喜良

定価 1,500円(本体価格)+税

ISBN 978-4-286238-242-9

発売日 2019/4/4

内容

バツイチ、アラサーのシングルマザー。私は女タクシードライバー。
昼夜ハンドルを握り、様々な人生を乗せて、大都会東京を縦横無尽に走り回る。
愛も怒りも哀しみも飲み込んで、前へ! タクシーガールは今日も走る、走る。
『タクシードライバー日誌』『血と骨』の梁石日と、芥川賞作家中上健次のDNAを受継ぐ純文学作家中上紀による新たな小説世界!
シングルマザーの女タクシードライバー、柿谷リカ。リカのタクシーには、それぞれの屈託を抱えながら大都会に生きる人々の人生が交差する。
梁石日と中上紀のコラボレーションによって紡がれる愛と勇気の物語。

目次
第一章|お台場 第二章|赤坂
第三章|多摩動物公園から南青山
第四章|高幡不動から高尾
第五章|浅草、押上
第六章|麻布十番とよみうりランド
第七章|多磨霊園から
第八章|北陸新幹線から都庁
第九章|上野から吉原
第十章|銀座、代官山、日暮里
第十一章|晴海ふ頭から六本木交差点
第十二章|ビンボーブリッジから熊野

著者プロフィール 梁石日(ヤン・ソギル)
1936年、大阪市猪飼野で済州島から渡日した在日朝鮮人の子として生まれる。印刷会社経営に失敗した後、タクシードライバーをはじめとして様々な職業に就くが、1981年タクシーでの体験をもとに執筆した『タクシー狂騒曲』でデビュー。本作は1993年に映画化され(『月はどっちに出ている』崔洋一監督)、大ヒットとなる。1998年、実父をモデルとして執筆した『血の骨』が第11回山本周五郎賞を受賞、直木賞候補にもなり、作家としての評価を確立する。同作も2004年同名タイトルとして映画化された(崔洋一監督)。力強い筆致と善悪を超えた人間の生きる力への賛歌ともいえる作風は文芸界で高い評価を得ている。著書としては、『タクシー狂騒曲』(角川文庫)、『タクシードライバー日誌』(ちくま文庫)、『夜を賭けて』(幻冬舎文庫)、『血と骨』(幻冬舎文庫)他多数。

中上紀(なかがみ・のり)
1971年、東京都国分寺市に芥川賞作家中上健次の長女として生まれる。高校、大学はカルフォルニア、ハワイで過ごすが、ハワイ大学卒業後後アジア各地を歴訪し強い影響を受ける。1999年、『イラワジの赤い花 ミャンマーの旅』(集英社)でデビュー。2000年『彼女のブレンカ』で、すばる文学賞受賞。以後、純文学作品、紀行文を次々と発表。その作品は深い心理描写と透明感のある静謐な文体で知られる。著書としては、『彼女のブレンカ』(集英社文庫)、『悪霊』(毎日新聞社)、『再びのソウル「記憶」』(荒木経惟と共著。アートン)、『熊野物語』(平凡社)、『天狗の回路』(筑摩書房)他多数。梁石日とのコラボレーションによる本作『タクシーガール』は中上紀の新しい小説世界に挑戦した意欲作である。




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