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人でなしの経済理論
タイトル 人でなしの経済理論
──トレードオフの経済学

著者 ハロルド・ウィンター
山形浩生訳

定価 1,500円(本体価格)+税

ISBN 978-4-86238-132-3

発売日 2009/4/3

内容 「経済学者はいかにして人の神経を逆なでするか」

かかる費用とそこで得られる便益をはかりにかけて、意思決定するのがトレードオフの考え方。でもこのトレードオフ、経済方面だけでなく、社会のさまざまな問題についても応用できる。人命の価値は金額に換算するといかほどか? 移植用の臓器を強制摘出できるように法律で決めたらそのメリット、デメリットは?HIV検査の普及は逆にエイズの拡大をまねく可能性があるから抑制したほうがいい? ……経済学者はときに血も涙もないシミュレーションを試みる。「正しいかまちがっているか」より費用と便益が問題なのだ。よりよい社会政策、行動のための、人でなしの発想から入る費用便益分析入門。訳者・山形浩生による解説も秀逸。

著者プロフィール ■ハロルド・ウィンター
オハイオ大学で経済学を教える。近刊に『The Economics of Crime』(Routledge)がある。

■山形浩生(やまがたひろお)
1964年東京生まれ。東京大学工学系研究科都市工学科修士課程修了。マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務のかたわら、科学、文化、経済からコンピュータまで、広範な分野での翻訳と執筆活動を行う。著書に『新教養としてのパソコン入門』(アスキー新書)、『新教養主義宣言』『要するに』(河出文庫)、翻訳書にポースト『戦争の経済学』、エアーズ『その数学が戦略を決める』(文藝春秋)、ロンボルグ『環境危機をあおってはいけない』(文藝春秋)、ミルグラム『服従の心理』、『クルーグマン教授の経済入門』(日経ビジネス人文庫)など多数。




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